今回はToF測距センサーモジュールMTOF171000C0を紹介したいと思います。モジュール内部にマイコンを搭載しており、I2CもしくはUARTで距離を簡単に取得することが可能です。
I2Cで使用する場合は少し特殊で、RXをGNDに落とす必要があります。UARTを無効化するためにモジュールセレクトとしてRXピンを使用しているようです。実際に使用してみたところ、I2Cしか使用しない場合はRXピンを常にGNDに落としたままでも測距できました。そのため、専用のIOでRXピンを上げ下げしなくてもI2Cデバイスとして利用できるようです。
対応距離のラインアップの充実ではVL53LXXシリーズが勝りますが、VL53LXXシリーズはドライバが重く、マイコンの種類によってはROMに収まりきらないことが多々あります。ToF測距センサーモジュールMTOF171000C0は初期化コマンドも不要でレジスタにアクセスするだけで距離を取得することができます。ドライバプログラムが非常にシンプルで便利だと思いました。
USBシリアルI2C変換基板とWebシリアルAPIを活用して、モニタツールを実装してみました。
ToF測距センサーモジュールMTOF171000C0は比較的低価格で薄く小型なため、色々な機器に組み込んで活用できそうです。色々試してみたいと思います。