以前にWeb HID APIを用いたMCP2210とWeb HID APIでブラウザを介して通信するツール、Web USB SPI Toolを紹介しました。今回はWeb HID APIとMCP2210を応用して、ブラウザを介して簡単にSPI接続の磁気エンコーダの角度を読み込むツール、Web USB Encoder Toolを実装してみました。
対応する磁気エンコーダはAMS製のAS5048A、MPS(Monolithic Power Systems)製のMA730/732に対応しています。ちょっとした動作確認や接続の確認等に便利です。接続後、開始/停止ボタンを押すと200msec毎に角度を読み込んで値が更新されます。
Web HID APIに対応したブラウザはEdgeもしくはChromeのみ対応となっており、24年1月時点ではFirefoxやSafariは対応していません。Web HID APIを用いることで専用のソフトウェアなしでブラウザ単体で様々なツールを実装できるのは非常に魅力的だと思いました。今後もWeb HID APIを用いた応用的な機能を開発して順次公開したいと思います。