メカ設計に限らず、電気設計でも部品やコネクタ等の3Dデータから2Dデータに変換してイメージ図を作成する機会があると思います。今回はStepファイルを2Dに落とし込む際にベクトルデータのままSVGファイルに変換する方法について紹介したいと思います。
今回はStepファイルからSVGファイルへの変換としてFreeCADを使用します。
@FreeCADを起動し、Stepファイルを開きます
A必要に応じて2Dデータとして落とし込みたい向きにビューを変更します
数字の1~6を押すと向きを簡単に変更できます
B続いて2Dデータに落とし込むために「TechDraw」をクリックします
C「TechDraw」のデフォルトページ挿入のボタンを押します
DStepファイルのオブジェクトをクリックして、ビュー挿入をクリックします
EPageをクリックし、SVGエクスポートボタンを押してSVGファイルを保存します
なお、デフォルトでは図面の枠や背景もSVGファイルとして出力されてしまいます。もし、それらを除く場合は下記のようにtemplateをクリックし、templateを変更します。例えば、「A4_Landscape_blank.svg」に変更すると図面の枠や背景なしで出力することが可能です。
また、3Dプリンタ出力用のSTLファイル等のソリッドになっていないファイルの場合はそのまま「TechDraw」で2D平面に落とし込むことができません。ソリッド変換してから2D平面に落とし込む必要があります。最初にBで「TechDraw」をクリックする前に「Part」をクリックし、「パート」内の「メッシュから形状を作成」をクリックします。その後、生成された形状ファイルをクリックし、「パート」内の「ソリッドに変換」をソリッドに変換してからBの「TechDraw」で2D平面に落とし込んでください。
生成したSVGファイルはInkscape等で編集することが可能です。FreeCADを使った便利な機能等も今後、紹介していきたいと思います。
■追記
インストールが面倒な場合や変換ファイル数が多い場合はこちらのようなWebサービスを活用すると便利だと思いました。