今回は3Dプリンタで大きなサイズを印刷する際に
悩ましい反りをなくすツールについて紹介します。
幅10cm、厚さ2cmを超えるものをABS樹脂で印刷すると、
一般的なマスキングテープ上にプリントすると
端の部分から浮いてしまい、反りが発生します。
実際に試行錯誤中の枠。
下側の両端が大きく反っていることが分かると思います。
端の剥がれを防ぐため、両端の面積を大きくしたり試行錯誤しましたが、
結局失敗しました。
そこで今回、購入したものが、
です。3枚入りで2000円弱です。
マスキングテープの代わりにプレートに貼って使用します。
実際に使用して印刷してみました。
プレートの温度が冷めてから3D印刷物の端をヘラで持ち上げます。
簡単に綺麗にシートから剥がすことができました。マスキングテープを使用した場合と異なり、
シート側の面は光沢が出ます。
そのため、人目に触れる面をシートに接する面にすると光沢が出るため、
よいと思いました。
5回程度同じ場所に印刷すると跡が残ってしまい、
一部、印刷中に剥がれて軽く反ってしまいました。
シートの説明では複数回使用可能とありますが、
数回印刷するとシート自体の表面処理が剥がれるようで定着力が低下しました。
現実的には同じ場所では3~4回程度が限界なようです。
ただ、少し異なる場所に印刷したり、シート自体をずらして貼り直すことで、
10回程度は使用可能だと思いました。
1枚で3回印刷する場合でも1回数百円程度のため、
半日以上の時間をかけて反りで失敗するなら、
シートを利用して綺麗に印刷する方が効率的だと思いました。
欲を言えば、もう少し高くとも30回以上使えるシートがあれば更によいのですが。
大きなものを印刷する場合の反り防止にはお勧めです。