3Dプリンタで大きなサイズを印刷する際に
悩ましい反りをなくすツールについて、
悩ましい反りをなくすツールについて、
前回は3Mの3Dプリンタープラットフォームシートを紹介しました。
5回程度同じ場所に印刷すると跡が残ってしまい、
一部、印刷中に剥がれて軽く反ってしまうことがありました。
今回はプラットフォームシートを使用せずに
別の方法で反らずに何度も再利用可能な方法を紹介します。
ホウケイ酸ガラス+ケープ(ヘアスプレー)です。
3Dプリンター ヒートベッド用ホウケイ酸ガラスがamazon等で売られています。
使用方法としては下記の通りです。
@ヒートベッドにガラスをクリップ等で固定
Aケープを3Dプリント面に2回ほどまんべんなく塗布
B印刷開始しつつヒートベッドの高さを微調整
C出力中に必要に応じて端にケープを塗布して剥がれ防止
D出力終了後はヘラで剥がさず、温度低下で自然に剥がれるまで待つ
※無理に剥がすとホウケイ酸ガラスが割れます
E自然に剥がれない箇所を必要に応じてヘラで剥がす
F出力物にケープが付着している場合は水で洗い流す
Gプレートに残ったケープや樹脂は水やお湯に数分浸けて洗い流す
ホウケイ酸ガラスを使用した際のポイントは
ヒートベッドの高さ調整です。
テープやプリンタープラットフォームシートに比べて、
ガラスは変形しないため、かなり調整がシビアです。
ノズル先端からガラスまでがちょうどノズル径程度でないと
それより近くても遠くても出力ができません。
調整の際のイメージは下図の通りです。
現象を見ながらヒートベッドの高さを適切な位置まで調整します。
ホウケイ酸ガラス+ケープ(ヘアスプレー)の場合、
ヒートベッドの高さ調整は難しくなりますが、
剥がれによる反りがなくなり、
汚れを水で洗い流せば何度も使用できるので非常に便利でお勧めです。