2018年02月02日

VinculumU 開発環境

以前にVinculumというUSBコントローラを紹介しました。

VinculumがというUSBコントローラかという説明は割愛して、
今回はVinculumの開発環境のインストールと簡単な使用方法を紹介します。


Vinculumの開発環境はVinculum II Toolchainを使用します。
18年2月時点ではV2.0.2-SP2が最新のようです。

ダウンロードしてインストールしましたが、
インストール途中でエラーが発生し、
インストールが完了したものの、
サンプルコードのビルドができない状況でした。

インストール途中のエラーは

path.jpg

「Environment Variable PATH too long to modify」
で環境変数が長く処理できないということのようです。

様々な開発環境をインストールしているため、
このようなエラーが発生したと思われます。
同じWin7でも別のPCではエラーが発生せずに
すんなりインストールが完了しました。


ビルドツールのディレクトリは64bitPCでは
C:\Program Files (x86)\FTDI\Vinculum II Toolchain\Tools\bin
のため、システムのプロパティの環境変数に上記を手動で追加することで解決できます。


path3.jpg

path2.jpg


既に設定された変数値を消さないように
;C:\Program Files (x86)\FTDI\Vinculum II Toolchain\Tools\bin
を末尾に追加します。


これでビルドが通るようになります。




サンプルプロジェクトを開きます。

vin1.jpg



Vinculumと書込みツールを接続して、
Connectボタンをクリックするとデバッガのリストが表示されます。
デバッガが正常に認識されると1つ表示されるはずです。

vin3.jpg

vin2.jpg

選択してconnectをクリックします。

Flashボタンをクリックしてファームを書き込みます。
初回のビルドやコードに変更がある場合は自動的にビルドされたあとに
書込みが実行されます。

vin4.jpg

書込みが完了した後にSTARTをクリックすると
プログラムが動き始めます。



ポイントは環境変数と書込み後のStartだと思いました。
環境変数はともかく、
書き込んだら勝手に走り始めてほしいものです笑

Vinculumはサンプルプログラムが豊富に用意されているため、
サンプルプログラムそのままでも十分な感じです。


開発環境のVinculum Toolchainはシンプルで使いやすいと思いました。
また、後日、Vinculumを使用したUSBデバイス、
USBホストの開発例を紹介したいと思います。
ラベル:部品 開発環境
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2018年01月20日

電子ペーパーモジュール

今回は正月にaliexpressで購入した電子ペーパーモジュールを紹介します。

電子ペーパーの特徴として
・低消費電力(画面更新時のみ電気を供給)
・高い視認性(高コントラスト、液晶のように視野角の制限がほとんどなし)
があります。

ただ、Kindleやスマートウォッチなどに一部、採用されるに留まり、
まだOLEDのように様々な製品への組込、モジュール単位での販売は少ないのが現状です。

日本だと安く入手することが難しいため、
aliexplessで購入しました。
2.9インチモデルで1個2200円前後でした。
+数百円で赤色も表示できるモデルもあります。

中国からそのまま送れず、シンガポール経由で送るとかで
注文してから1か月弱して届きました。



epaper.jpg

既に動作テストとしてロゴが表示されており、
ご覧の通り、電源を供給しなくとも保持されています。

epaper2.jpg

SPI接続で画面の書き換えを行います。

サンプルコードはaliexplessのサイトにWikiリンクがあり、
STM32HAL、RaspberryPI、Arduinoのサンプルが用意されています。


時間を見つけて電子ペーパーを試食してみたいと思います。

電池で動くIoT機器には電子ペーパーが
大活躍できる分野だと思うのですが、
未だ単価が液晶に比べて高く入手性が悪いので残念です。

OLEDと液晶のように適用機器が確立しておらず、
量がでないので高いままだと思いました。

低消費電力の特徴を活かして、
IoT機器の表示機として今後の電子ペーパーのブレイクスルーに期待です。

ラベル:部品
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2017年12月15日

サーキットプロテクタ構造

小型のサーキットプロテクタを使用する機会があり、
折角なので内部構造を少し観察してみました。


IMG_0008.JPG

今回、分解してみるのは
E-T-A製の1410-L210-L2F1-S02-5Aです。

定格の10倍の電流(今回のは定格5A)50A流れると
自動的に遮断されます。

一度、遮断されると自動復帰せず、
白色の突起を押すと再度、使用することができます。

ポリスイッチに比べ、自動復帰しないため、
ユーザーが安全を確保したことを確認してから
復帰することができます。


両端が爪で止まっている構造のため、
簡単に分解することができます。

CP2.jpg
中央に長くバイメタルと思われる金属があり、
過電流により発熱し、
接点が離れる構造のようです。

両サイドのバネによって
中途半端な状態にならないようにしているようです。




構造は思った以上にシンプルでした。
熱式のサーキットプロテクタは
サーモスタットと構造はほぼ同じということが分かりました。
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2017年11月16日

RFID機能付きEEPROM

今回はSTから販売されている面白い機能を持ったEEPROMを紹介します。
その名も「Dual Interface EEPROM」。


EEPROMは数kB〜数MBなどのちょっとしたデータ保持する際に使用するメモリです。
何かしらの設定データやパラメータ、管理番号などを保持するためによく使用します。


STから販売されている「Dual Interface EEPROM」は
一般的なEEPROMのI2Cインタフェースに加えて、
RFIDのアンテナ端子も付いています。


つまり、EEPROMにI2CとRFIDの2つの通信で内部のデータにアクセスできます。
更に面白いのはRFIDの通信の場合はEEPROMに電源を供給せずとも
RFIDの電波でそのままパッシブにEEPROMが動作する点です。

RFIDの電波でパッシブで動作するため、
マイコンの電源を入れなくともデータの読み書きができます。



rfid.png


評価用のボードが500円前後で販売されているため、
入手してみました。


ANT7-T-M24SR64 は NFC Forum Type 4 Tag、ISO/IEC 14443 Type Aに
対応しているM24SR64-Yを搭載しています。
大きさは親指サイズです。
そのまま自作機器に組込んでも邪魔にならないサイズ感です。


IMG_0007.JPG

姉妹品として
ANT7-T-M24LR04EはISO 15693 and ISO 18000-3 mode 1 compatibleに
対応しているM24LR04E-Rを搭載しているものもあります。



スマートフォン/タブレットとマイコンを連携させる場合は
一部、超音波(スピーカとマイク)、光(LED)を使用したものもありますが
無線LANやBluetoothなどの無線が多く、
開発規模が大きくなりがちです。

一方、今回のRFID機能付きEEPROMはマイコンからは単なるEEPROMで
スマートフォン/タブレット側からは単なるRFIDカードなので
相互に容易にスマートフォン/タブレットとマイコンを連携が可能です。


また、スマートフォンやタブレット側のRFIDの技適などの認可は当然必要ですが、
今回のRFID機能付きEEPROMはパッシブ動作なので
アンテナを基板上に自作しても技適やFCCの認可は不要です。


ちゃんとSTのサイトでアンテナ設計方法についても説明があるので、
各自で設計できるようになっています。



例えばスマートフォンからマイコン機器の設定を変更したり、
マイコン機器のデータの読み出しをしたりなどが簡単に実現できそうです。


今回のRFID機能付きEEPROMは最大8kBで
データをガシガシ読み書きするとなると相互にハンドシェイクしながら
何度もデータを書き換えて分けて通信する必要があります。
1MB版が欲しいのが本音です笑

ラベル:STM32 IoT 部品
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2017年10月20日

USBホストコントローラ

今回はUSBホストコントローラのチップを紹介します。

STM32マイコンのF4以上では
USBホストコントローラ機能があります。

USBホストコントローラ機能を使用するとマイコンをPCとして
USBデバイスから認識させ、USBデバイスを操作することが可能です。

たとえば、
・マイコンにUSBキーボードを接続してキー入力をする
・マイコンにUSBメモリを接続して、データを書き込んだり、読み込んだりする
などです。


STM32で用意されているCubeMXでは
キーボードやマウス、UBSメモリなどのホストコントローラの設定が可能です。

しかし、上記以外のデバイスや2つUSBを接続したい場合、
ホストコントローラ機能のないマイコンの場合などがあります。


その時に便利なコントローラがVinCulumです。

VinCulum.JPG

上が評価用のVinculum2DPI2です。

サンプルプログラムが多く用意されており、
簡単にホストデバイスを認識させることが可能です。
上記のVinculum2DPI2は2つのUSBデバイスを接続することが可能です。

例えば、マイコンからVinculumへUartなどで
データを送るとUSBメモリに書き込めるという感じです。

チップ自体は500円前後なので、
安いとは言えませんが、
ホストコントローラ付きのハイエンドマイコンを使わずに
簡単にホストコントローラを実現できるという意味では安いと思います。


また今度、試食してみたいと思います。
ラベル:部品
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