今回はシリアルイーサネットモジュールEport E10について紹介します。Eport E10はAliexpressで1個2000円前後で購入可能です。Eportシリーズは中国版Xportという感じでシリアル(UART)通信のコマンドで簡単にイーサネットのサーバやクライアントとして動作して他の機器と通信することが可能です。Eport E10はFreeRTOSベースですが、他にLinuxベースのEport Pro-EP10、Pro-EP20等があります。
Eport E10そのままでは扱いにくいため、Grove互換コネクタをつけた基板を設計して取り付けみました。
3.3Vの電源を供給してLANコネクタをLANケーブルでPCに接続するとDHCPで自動的にIPアドレスが割り当てられます。デフォルトではブラウザから169.254.173.207にアクセスすると詳細の設定をすることが可能です。ID admin PW adminでログインできます。
また、UARTから文字を受けたり、コマンドを送ることもできます。デフォルトのボーレートは115200bpsです。なお、UARTからコマンド(Cliコマンド)に入るためにはデフォルトでは「+++」を入力する必要があります。ただ、teraterm等から入力する場合、キーボードからの文字入力ではなかなかCli環境に入れませんでした。teraterm等から入力する場合は事前に「+++」の文字列をメモ帳等からコピーしてteraterm上で右クリックで貼り付けして送信すると一括で+が連続送信されるため、Cli環境に入ることができることが分かりました。
Eport E10を使用して簡単かつ安価にイーサネット通信ができそうなことが分かったため、いろいろ試してみたいと思います。