2018年12月01日

Design Spark Mechanical v4リリース

Design Spark Mechanical v4が先日リリースされました。

商用でも無償で利用可能で、
3Dプリンタのstlファイル形式で出力できる3DCADソフトウェアなので重宝しています。

rs.jpg


Design Spark Mechanical v4は64bit版のみの提供のようです。

ここ数年、全くアップデートがなかったDesign Spark Mechanicalですが、
やっとアップデートが先日ありました。
某3DCADソフトウェアのように毎月あるのは考えものですが、
数年全くないのも心配していた状況でのアップデートです。

新機能として、回転体、連続体、シートメタルの作成が可能な
ブレンドツールが追加されています。

他に自動保存機能、ソリッドボディジオメトリをエラー修正のための
ヒント分析機能なども追加されています。

基本機能はそのままに3DプリンタのソフトウェアKuraとのシームレスな連携など、
より最近のトレンドを捉えたソフトウェアに仕上がってます。

新機能の詳細についてはまた別の機会に紹介します!
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2018年04月14日

3Dプリンタ反り防止その2

3Dプリンタで大きなサイズを印刷する際に
悩ましい反りをなくすツールについて、

5回程度同じ場所に印刷すると跡が残ってしまい、
一部、印刷中に剥がれて軽く反ってしまうことがありました。

今回はプラットフォームシートを使用せずに
別の方法で反らずに何度も再利用可能な方法を紹介します。


ホウケイ酸ガラス+ケープ(ヘアスプレー)です。


plate3D.jpg

3Dプリンター ヒートベッド用ホウケイ酸ガラスがamazon等で売られています。

使用方法としては下記の通りです。

@ヒートベッドにガラスをクリップ等で固定
Aケープを3Dプリント面に2回ほどまんべんなく塗布
B印刷開始しつつヒートベッドの高さを微調整
C出力中に必要に応じて端にケープを塗布して剥がれ防止
D出力終了後はヘラで剥がさず、温度低下で自然に剥がれるまで待つ
 ※無理に剥がすとホウケイ酸ガラスが割れます
E自然に剥がれない箇所を必要に応じてヘラで剥がす
F出力物にケープが付着している場合は水で洗い流す
Gプレートに残ったケープや樹脂は水やお湯に数分浸けて洗い流す


ホウケイ酸ガラスを使用した際のポイントは
ヒートベッドの高さ調整です。

テープやプリンタープラットフォームシートに比べて、
ガラスは変形しないため、かなり調整がシビアです。

ノズル先端からガラスまでがちょうどノズル径程度でないと
それより近くても遠くても出力ができません。
調整の際のイメージは下図の通りです。
現象を見ながらヒートベッドの高さを適切な位置まで調整します。

printimage.jpg



ホウケイ酸ガラス+ケープ(ヘアスプレー)の場合、
ヒートベッドの高さ調整は難しくなりますが、
剥がれによる反りがなくなり、
汚れを水で洗い流せば何度も使用できるので非常に便利でお勧めです。
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2017年06月11日

3Dプリンタ反り防止

今回は3Dプリンタで大きなサイズを印刷する際に
悩ましい反りをなくすツールについて紹介します。



幅10cm、厚さ2cmを超えるものをABS樹脂で印刷すると、
一般的なマスキングテープ上にプリントすると
端の部分から浮いてしまい、反りが発生します。



実際に試行錯誤中の枠。
下側の両端が大きく反っていることが分かると思います。

3d-print2.jpg




3d-print.jpg


端の剥がれを防ぐため、両端の面積を大きくしたり試行錯誤しましたが、
結局失敗しました。



そこで今回、購入したものが、
です。3枚入りで2000円弱です。

マスキングテープの代わりにプレートに貼って使用します。


3m-sheet.jpg

3m-sheet2.jpg


実際に使用して印刷してみました。

3m-sheet3.jpg


プレートの温度が冷めてから3D印刷物の端をヘラで持ち上げます。
簡単に綺麗にシートから剥がすことができました。

マスキングテープを使用した場合と異なり、
シート側の面は光沢が出ます。
そのため、人目に触れる面をシートに接する面にすると光沢が出るため、
よいと思いました。



3d-sheet3.jpg

5回程度同じ場所に印刷すると跡が残ってしまい、
一部、印刷中に剥がれて軽く反ってしまいました。


シートの説明では複数回使用可能とありますが、
数回印刷するとシート自体の表面処理が剥がれるようで定着力が低下しました。
現実的には同じ場所では3~4回程度が限界なようです。


ただ、少し異なる場所に印刷したり、シート自体をずらして貼り直すことで、
10回程度は使用可能だと思いました。


1枚で3回印刷する場合でも1回数百円程度のため、
半日以上の時間をかけて反りで失敗するなら、
シートを利用して綺麗に印刷する方が効率的だと思いました。

欲を言えば、もう少し高くとも30回以上使えるシートがあれば更によいのですが。


大きなものを印刷する場合の反り防止にはお勧めです。

ラベル:3Dプリンタ 部品
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