先日、MINISFORUM BD795i SEのBIOSで1.15がリリースされていたため、気軽な気持ちで1.12から1.15にアップデートしてみました。結論からすると運が悪く、Flash更新途中でWindowsがブルースクリーン(Win11では厳密にはブラックですが...)となってそのまま文鎮化してしまいました。以前、1.09から1.12へのアップデートはエラーなくできたため、気を抜いていました。
しっかり
1.15にアップデートできているユーザはいるため、1.15のアップデートやツールに問題があったわけではなく、運が悪かったと考えるのがよいかと思います。MINISFORUM BD795i SEは他のボードと違って色々苦戦する点があったため、復帰までの手順を紹介したいと思います。本作業はメーカの保証外です。RMAが正規手順です。専門的知識を有する方が自己責任で行ってください。ただ、
壊れているユーザもいるようでやはりBIOSアップデートは注意が必要です。
■MINISFORUM BD795i SEの注意点
・Dual BIOS等の保護機能なし(書き込み失敗で即文鎮化しやすい)
・ピンヘッダが出ていない、SPI Flash取り外し不可、ピン治具必須
・8x6サイズのWSOP8 でピンを当てづらい
・放熱フィンとPCIx16スロットの間にSPI Flashがあるため、場所が狭くピン治具が届きにくい
※ピン治具によって届かない場合有
※写真右下が1番ピン
上記の注意点を知らず、バックアップ等の準備をせずにアップデートしてしまい、更に運が悪く、アップデート失敗。そのままBSD(ブルースクリーン)となって、電源を切るしかなく、文鎮化してしまいました。ファンが回るものの、CMOSクリアでもBIOSが起動しませんでした(LAN LEDが点滅しない)。単なる書き込み失敗だけであれば、再度、Batを実行し、書き込みすることで文鎮化を避けられます。しかし、今回はWindows自体がBSDで停止したため、再書き込みすることができませんでした。
MINISFORUM BD795i SEに搭載されているSPI FlashはW25Q256JW、1.8V版です。下記の手順でSPI Flashに書き込みを行い、復帰させました。
手持ちにあったCH341Aのツールを使用しました。W25Q256JWの電源は1.8Vで3.3Vではありません。1.8V変換アダプタが必須です。
今回、ピン治具は手持ちのSOIC8にスプリングピンを差し込み、スペーサを挟ませて8x6のWSON8に対応させました。無理に対応させると最悪、ショートさせて基板を破損させる可能性もあります。 8x6サイズのWSOP8対応のピン治具を事前に用意することを強く推奨します。
chiplist.xmlをメモ帳等で開いて、Winbondの項目を探す
下記の赤線下くらいに下記1文を追記して保存する。
<W25Q256JW_1.8V id="EF6019" page="256" size="33554432"/>
BASprogrammerのRead IDボタンを押して、接続確認します
対応フラッシュの追記と接続が正常であれば自動的にW25Q256JWが検出されます
C接続確認後、Read ICボタンで現状のSPI Flashデータを念のため読み込み、保存しました。
C1.15のDRFXI.BINファイルを開いて、書き込みします(PCの電源はOFF状態で、治具から1.8V電源を供給)
D電源を入れてPCを起動を確認(初回はメモリキャリブレーションがあるため、少し時間がかかる)
本来、やるべき手順は下記です。
■事前準備
・SPI Flashのバックアップ
・Primary card MAC (Address)、System UUID、Motherboard S/Nをメモ
・SPI Flashツール、ピン治具を準備
・Windows、Office等の再アクティベーションする場合の準備
■作業
・可能な限りWin環境でなく、UEFI環境でアップデート
※書き込み中にOS側のエラーを回避する
■事後
・WindowsやOfficeのアクティベーション状態を確認
・新しいBIOSをバックアップ
壊れたSPI Flashのデータと1.15をバイナリエディタで見比べると、途中からずれたアドレス位置にデータが入っており、アドレス指定コマンドの処理に異常があり、書き込みに失敗したようです。
また、SPI Flashのメモリを全削除して、1.15を書き込みした影響なのか、System UUID?が変わってしまい、Office2021のアクティベーションを再度、行う必要がありました。Windowsは問題なく、再アクティベーション不要でした。1.12でDMI base board manufacturerが "Meigao Innovation Technology (Shen zhen) Co., Ltd"に変わったことも少し影響しているかもしれません。
なお、Primary card MAC (Address)はマザーボード上のLANポートのシールと一致しており、SPI Flashのメモリ全削除の影響はなさそうでした。アップデート前のSystem UUID、Motherboard S/Nをメモしていなかったため、それがどう変わったかについては今となっては分かりません。復帰できたため、一安心ですが、事前準備が重要ということを改めて認識しました。改めてになりますが、本作業はメーカの保証外です。RMAが正規手順です。専門的知識を有する方が自己責任で行ってください。
posted by Crescent at 00:00|
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