以前にWeb HID APIを用いたMCP2210とWeb HID APIでブラウザを介して磁気エンコーダの動作確認をする通信するツール、Web USB Encoder Toolを紹介しました。今回はWeb HID APIとMCP2210を応用して、ブラウザを介して簡単にSPI接続のADコンバータ、MCP3208やMCP3204と通信するツール、Web ADC Toolを実装してみました。
対応するADコンバータはMicrochip社製のMCP3208、MCP3204に対応しています。ADコンバータの動作確認や接続確認等に便利です。接続後、Start/Stopボタンを押すと各チャンネルを順番に200msec毎に変換して電圧値が更新されます。Web HID APIに対応したブラウザはEdgeもしくはChromeのみ対応となっており、24年9月時点ではFirefoxやSafariは対応していません。Web HID APIを用いることで専用のソフトウェアなしでブラウザ単体で様々なツールを実装できるのは非常に魅力的だと思いました。今後もWeb HID APIを用いた応用的な機能を開発して順次公開したいと思います。