以前に3DデータのStepファイルを2Dに落とし込む際にFreeCADを使ってベクトルデータのままSVGファイルに変換する方法について紹介しました。複数の投影面で出力したい場合や変換したいファイルが多い場合はなかなか手間を要します。そこで新しいプロジェクトとして、Step2Svg.comのオンラインサービスを開始しましたので、こちらで紹介したいと思います。本サイトでStepファイルをオンラインで変換することで3DCADソフトウェアがインストールされていない環境でも共有や活用しやすい形式に変換することができます。
Step2Svg.comでは3DデータのStepファイルを2Dデータもしくは3DPDF形式に変換することが可能です。2DデータはSVGやDXF、PNG形式に対応しています。3Dデータを6面にそれぞれ投影したデータとして6ファイルをダウンロードすることが可能です。なお、現時点ではサーバの制約上、Stepファイルの最大ファイルサイズは10MBに制限しています。
例えば下記のような3DCADソフトウェアがない場合にStep2Svg.comが便利です。
・他のユーザへ3Dデータを共有したい
・3DCADソフトウェアを使用せずに3Dデータを2Dデータの平面図に展開したい
・Stepファイルの中身を確認したい
例えば下記のように3DCADソフトウェアがある場合でもStep2Svg.comを活用することで更に便利になります。
・3DPDFを生成したい
・3Dデータを平面のベクタデータに変換したい
費用は1回の変換で100円です。信用支払い形式をとっているため、変換の際のユーザ登録不要、お試し変換自体は無料です。ただし、変換後のデータを削除せず、何かしらの目的をもって使用される場合はその変換に対してのみ、変換後に費用をお支払いください。
Stepファイルからイメージ図をベクターで作成する場合はSVGやPNGの変換が便利です。
3DPDF変換は3DCADデータがない環境で3Dデータを確認する際にAdobe Acrobat等のPDF Readerで確認することが可能なため便利です。なお、3DPDF変換形式をPDF Readerで開く際は通常、3Dコンテンツが無効となっているため、警告が出て表示されません。「オプション」から「今回のみこの文書を信頼する」をクリックすることで3DPDFデータを確認することが可能です。
PDF Readerで3DPDFデータを立体で確認することが可能です。マウス操作で様々な向きや背景色を変更することが可能です。
現状はSVGやDXF、PNG、3DPDF形式に対応していますが、今後、要望に応じて変換形式やオプション等を増やしていきたいと思います。