前回はおススメなモータドライバL298Nをご紹介しました。
今回はモータドライバ回路を作成する際の裏技?をご紹介します。
L298Nを使う際やモータドライバを自作する際に地味に面倒なのが
フライホイールダイオードの回路です。
MOSFETやトランジスタに内蔵している場合でも一応、
外付けでフライホイールダイオードを付けとく場合も多いと思います。
図はモータドライバからの出力回路の抜粋です。
1つのHブリッジに対して4つもダイオードが必要なためなかなか面倒です。
実際にチマチマ、ショットキーバリアダイオード(SBD)を
4つ付けた例(白枠に4つSBDがあります)
チップSBDだと場合によって半田にミスって短絡していることもしばしば...笑
そこで、今回おススメな裏技!!
【4つのフライホイールダイオードをダイオードブリッジ1つで代用!】
です。
回路をご覧ください。
先ほど示したHブリッジのスイッチング素子部分に4つダイオードを付ける場合と
回路が等価になります。
ダイオードブリッジの交流側をモータ出力の2端子へ接続。
一方の+をモータ電源のVCC、-をモータ電源のGNDに接続して使用します。
特に秋月ではSBDのダイオードブリッジも販売されているため、
そのまま置き換えが可能です。
ショットキーバリアダイオードブリッジ(60V2A) SDI260
値段の高いSBDを4つ必要な費用とチマチマ付ける手間を考えると、
ワンチップで済む安さと素晴らしさ!
知ってる人はなかなか少ないと思います。
これを思いついたとき、
モータドライバの回路パターンがかなり簡単になるので
自分でちょっと感動しちゃいました(*^^)