2015年01月05日

モータードライバ裏技

前回はおススメなモータドライバL298Nをご紹介しました。

今回はモータドライバ回路を作成する際の裏技?をご紹介します。



L298Nを使う際やモータドライバを自作する際に地味に面倒なのが

フライホイールダイオードの回路です。


MOSFETやトランジスタに内蔵している場合でも一応、

外付けでフライホイールダイオードを付けとく場合も多いと思います。


SBD_fixed.jpg

図はモータドライバからの出力回路の抜粋です。

1つのHブリッジに対して4つもダイオードが必要なためなかなか面倒です。



L298N_diode2.jpg

実際にチマチマ、ショットキーバリアダイオード(SBD)を

4つ付けた例(白枠に4つSBDがあります)


チップSBDだと場合によって半田にミスって短絡していることもしばしば...笑





そこで、今回おススメな裏技!!

【4つのフライホイールダイオードをダイオードブリッジ1つで代用!】

です。





回路をご覧ください。

L298N_diode3.jpg


先ほど示したHブリッジのスイッチング素子部分に4つダイオードを付ける場合と

回路が等価になります。



ダイオードブリッジの交流側をモータ出力の2端子へ接続。

一方の+をモータ電源のVCC、-をモータ電源のGNDに接続して使用します。


特に秋月ではSBDのダイオードブリッジも販売されているため、

そのまま置き換えが可能です。


ショットキーバリアダイオードブリッジ(60V2A) SDI260




値段の高いSBDを4つ必要な費用とチマチマ付ける手間を考えると、

ワンチップで済む安さと素晴らしさ!


知ってる人はなかなか少ないと思います。


これを思いついたとき、

モータドライバの回路パターンがかなり簡単になるので

自分でちょっと感動しちゃいました(*^^)
posted by Crescent at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ナレッジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
5VとGNDの接続先が違うみたい。
Posted by suttoko at 2016年01月03日 11:01
ご指摘ありがとうございます。5VとGNDが逆でした。修正しました。
Posted by Crecent at 2016年01月03日 12:26
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