2015年02月27日

モータードライバチップ2

以前、部品箱に常備しておきたいおススメ部品としてモータードライバL298Nについてご紹介しました。


プロジェクションボールではL298Nを使用しています。



プロジェクションボールでは自作部品をなるべく使わず、
市販部品を用いて作れるということを目標にしたため、
固定金具など細かな部品を含めると部品代だけで結局、1万数千円になってしまいました。


1万円くらいでキット化することを考え、
部品数を減らし、安くすることをプロジェクションボール2に向けて
検討しています。



その中で良い部品を見つけたのでご紹介します。



デュアルフルブリッジドライバNJM2670
です。



L298N同様1つのICで2組Hブリッジを搭載しています。
1組は最大電流1.5Aいけます。
3Aまで流せるL298Nに劣りますが、
フライホイールダイオード内蔵でかつ値段が安いという魅力があります。


早速、買ってプロジェクションボールの試作基板に導入してみました。
秋月のデータシートはOUT2Bピン番号がダブった古いものです。
正しくはpin10がOUT1B、pin13がOUT2Bです。

本家から修正済みのデータシートが落とせます。

NJM2670D.jpg
データシートではロジック電源は5V以上となってますが、
dsPIC33Fでの駆動で電源及びIOを3.3Vで使用しましたが問題なく動作しました。



PWMでの制御も可能です。
PWMで制御する場合はEnableピンにPWMを入れて、
In1、In2に普通のデジタルピンでHighかLowを入れれば
正回転、逆回転できます。
プロジェクションボールでは可聴音低減のため、PWM36kHzで使用しています。





L298Nでは放熱版が露出してますが、
NJM2670は放熱版がGND兼用で放熱性に疑問がありました。


実際にプロジェクションボールで1時間以上連続で動かしてみましたが、
かなり熱くなるもののオーバーヒートで停止することはありませんでした。

ちなみにプロジェクションボールではFA130互換モータなので、
平均600mA、瞬間1Aほど電流が流れます。


NJM2670はフライホイールダイオード内蔵で
L298Nのようにショットキダイオードブリッジを2つ載せる必要がないため、
その分、コストを安く抑えられます(-30円x2)。
また、NJM2670はDIP版とEMP版選べるのも良いと思いました。


最大電流は別として強いて欠点を言えば、DIP版といっても幅がPICマイコン等に比べ、
一回り大きい特殊なDIPということでしょうか。
ブレッドボードで使用することは可能なため、許容範囲内ですが。




プロジェクションボール2の有力な部品候補の1つになりそうです。
posted by Crescent at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子部品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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