今回はプロジェクションボールの描画性能に関して、
最近検証を行ったことをご紹介させて頂きます。
以前、プロジェクションボールで使用するDCモータについて
ご紹介させて頂きました。
結局、バランスが良いモータはFA-130というのは変わりません。
ただ、最近はドローンが話題になり、
低価格向けドローンに使われているモータが
ブラシレスDCモータでなく、コアレスモータが使われることが多く、
予備部品としても多く販売されるようになりました。
そのため、低価格になったコアレスモータを試しに購入してみました。
購入したのはコアレス モーター 10*15MMです。
実際にプロジェクションボールに装着し、
描画して見たところ、
FA-130と比べると応答性や描画精度が向上しました。
ただ、コアレスのためにインダクタンスが小さく、
電流が少し多く流れ過ぎているようでモータが熱持ちやすいこと、
モータの駆動音(整流子からの音)が大きいなどの問題点がでました。
これらの問題はインダクタンスが小さいために、
PWM周期がそのまま軸に応答として出てしまっているようです。
このような問題を防止するため、市販のコアレスモータ対応の
サーボアンプ等はPWM周期が50kHzや100kHzなど高い周波数に
設定されています(マクソンモータなど)。
この問題に対処するためには
・PWM周波数を高くする(けどマイコンの性能で限界がある)
・モータに直列にインダクタをつなぐ(見せかけのインダクタンスを大きくする)
という対策があります。
インダクタをつなぐというのは部品数が増えるため、
避けたいところですが、
コアレスにより描画性能が向上することは実証できたため、
今後は別のコアレスモータ等検討してみたいと思います。
また、描画性能をどのように客観的に評価するかなども要検討です。
モータによって描画性能が変わるため、
ミニ四駆のように改造の楽しみがあるデバイスだと実感しました。