先日、新設計のProjectionBall v2の基板がFusionPCBから到着しました。
早速組み上げて回路パターン等に問題がないか検証しました。
新設計での変更点は
・モータドライバをL298NからTB6612へ変更。
→トランジスタからMOSになり電圧降下低減&描画性能向上
→発熱低減による無駄な消費電力減
・電源供給端子を2ピンPHコネクタからmicroUSBへ変更。
→汎用性を向上。
という感じです。
実際にどれくらい性能が向上したか評価してみました。
L298Nを使用したProjectionBall v1の場合のステップ応答の例が下記です。
L298Nはトランジスタを使用したモータドライバのため、
大電流を流すと電圧降下が大きく、
電流がすぐに飽和していまいます。
そのため、上図のように急な角度変化の際に、
電流飽和で立ち上がりや立下り部分が丸くなっています(図の白丸部)。
一方、TB6612を使用したProjectionBall v2の場合のステップ応答の例が下記です。
TB6612は電圧降下が少なく、
大電流を流すことが可能になります。
そのため、上図のように急な角度変化の際に、
電流飽和で立ち上がりや立下り部分の丸みがなくなり
より直角に近づいていることがわかります(図の白丸部)。
描画データとしては凸の上部分のデータのため、
より直角に角が描画されれば性能がよいということになります。
新設計のProjectionBall v2はv1に比べ、
描画性能が向上を確認することができました。
実際にいくつか図形を描画しましたが、
差は一目瞭然でした。
今後はProjectionBall v2を描画性能が向上したたけで
そのままキット化するのは面白くないため、
いくつか考えている新機能を実装してからキット化orクラウドファンディング?に出す予定です。
そのため、当分はProjectionBall v1を継続して
キット販売いたします。