2015年08月19日

新設計基板実験

先日、新設計のProjectionBall v2の基板がFusionPCBから到着しました。

早速組み上げて回路パターン等に問題がないか検証しました。
v2_board.JPG


新設計での変更点は
・モータドライバをL298NからTB6612へ変更。
→トランジスタからMOSになり電圧降下低減&描画性能向上
→発熱低減による無駄な消費電力減

・電源供給端子を2ピンPHコネクタからmicroUSBへ変更。
→汎用性を向上。

という感じです。

実際にどれくらい性能が向上したか評価してみました。

L298Nを使用したProjectionBall v1の場合のステップ応答の例が下記です。
v1.JPG

L298Nはトランジスタを使用したモータドライバのため、
大電流を流すと電圧降下が大きく、
電流がすぐに飽和していまいます。
そのため、上図のように急な角度変化の際に、
電流飽和で立ち上がりや立下り部分が丸くなっています(図の白丸部)。



一方、TB6612を使用したProjectionBall v2の場合のステップ応答の例が下記です。
v2.JPG

TB6612は電圧降下が少なく、
大電流を流すことが可能になります。
そのため、上図のように急な角度変化の際に、
電流飽和で立ち上がりや立下り部分の丸みがなくなり
より直角に近づいていることがわかります(図の白丸部)。

描画データとしては凸の上部分のデータのため、
より直角に角が描画されれば性能がよいということになります。

新設計のProjectionBall v2はv1に比べ、
描画性能が向上を確認することができました。


実際にいくつか図形を描画しましたが、
差は一目瞭然でした。


今後はProjectionBall v2を描画性能が向上したたけで
そのままキット化するのは面白くないため、
いくつか考えている新機能を実装してからキット化orクラウドファンディング?に出す予定です。


そのため、当分はProjectionBall v1を継続して
キット販売いたします。
posted by Crescent at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子部品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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