以前からリニアアクチュエータを安価に実現できないかと、
いろいろ試作や検討してきました。
駆動部分を別に取り付けるとして、
安定して直進方向に動かすためのリニアガイドやリニア機構が
要となります。
ただ、市販のリニアガイドは直進精度が高い分、
100mm程度の可動範囲で1個数万という非常に高価なものが多く、
ロボットやちょっとした装置に使用するにはハードルが高い現状がありました。
一方で直進精度はないものの、
家具の引き出しに使われるガイドは摩擦やガタが大きく、
トルクの伝達性に欠けます。
今回、手ごろな価格で、ある程度、直進精度に優れたガイドがあったため、
購入してみました。
プルトンチェン ローラーパック R25 R25-240L です。
可動域150mmで3千円前後。
2本購入して、1本は非常に滑らかでした。
以前使用経験のあるTHK SRSシリーズのガイドのように
指ではじくと端まで滑らかに移動する程、低摩擦でした。
もう一方は所々に少しガタがあり、
そこそこスムーズに動くものの、
若干、引っかかりを感じました。
個体差があるようです。
数千円程度でそこそこの精度のガイドが手に入るとは驚きです。
リニア機構を応用すれば、
3Dプリンタやレーザー加工機等の応用的な装置も比較的安易に実現可能です。
今度はこのリニアガイドに駆動機構をつけてみたいと思います。