電子回路設計ツールのKicadについてメモ書き。
電子回路設計ツールとしてKicadの他にEagleやQuadceptなど
使用しています。
先日、古いKicadプロジェクトから転用して
新しいプロジェクトとして別回路を設計、委託製造しました。
届いた基板の火入れすると、動作がおかしく、Fetのピンアサインのミスが発覚。
古いKicadプロジェクトでも同じFetwo使用していましたが、
そちらではピンアサインは正しく設計されていました。
ERCチェックにも問題がなかったにも関わらず、
一体、どこでピンアサインがおかしくなったのかと調査すると...
そいう言えば、あるタイミングで回路図エディタを開いた際に下記のようなメッセージが出ていました。

「プロジェクトレスキューヘルパー」
ライブラリの情報とキャッシュの情報が一致しない場合に表示されます。
この画面で「OK」をクリックすると、
ライブラリの情報を優先し、
回路図エディタのコンポーネントが更新されてしまうようです。
この画面で左下「再度表示しない」or「キャンセル」を押すと
勝手に更新されずに元のコンポーネントが維持されるようです。
原因としては
無精して適当にライブラリの情報を追記しながら使用していたためです。
ライブラリとキャッシュで同じコンポーネント名にも関わらず、
異なるピンアサインのため、このような画面が出たようです。
ライブラリを追記せすに別名で作成することが正しい使い方ですが、
もし「プロジェクトレスキューヘルパー」が表示された場合は
「再度表示しない」or「キャンセル」で
コンポーネントが更新されてしまうという問題が回避できます。
今回は基板委託製造後の火入れで気付いたため、
手遅れでした、残念。
まあ、試作基板で1つや2つのミスは良くあることですが笑
無精なKicadユーザーさんは「プロジェクトレスキューヘルパー」に要注意です。
ラベル:KiCad