今回は簡単にイーサネット通信できるモジュールを紹介します。
STM32マイコンでは内蔵のイーサネットも使用可能ですが、
メモリや割り込み処理など多くのリソースを要します。
今回紹介するW5500モジュール
SPIで外付けで簡単にイーサネットが実現できるモジュールです。
LANポートとW5500チップが一体になったモジュールです。
W5500チップ自体に32kBバッファも内蔵されています。
最大8ソケットまで対応しています。
また、単にTCP、UDPだけでなく、
DHCP client、DNS client、FTP client、FTP server、SNMP agent/trap、
SNTP client、TFTP client、HTTP serverの他に
MQTT Clientまで対応しています。
MQTTまで対応しているとは驚きです。
ライブラリもこちらで公開されています。
Arduino版はこちら。
イーサネットを使用する=raspberryPIを使う
という以外の有力な選択肢となりそうです。
簡単という意味ではraspberryPIに劣りますが、
SDカード耐久性やOS起動時間など考えると、
メリットは大きいと思います。
ただ、W5500の他にW5100、W5200など姉妹品があり、
W5500はちょっと癖があるようなので、
今後、STM32マイコンで実際に使用して評価してみたいと思います。
他の注意点としては
モジュールによってMACアドレスが付属していないものがあるようです。
その場合はMACアドレスEEPROM等を購入して、
MACアドレスを入手してから使用する必要があります。