2019年07月27日

スリープ不具合調査

メインで使用しているPCが時々スリープから勝手に復帰してしまうことがあったため、調査してみました。

普段はメインPCは電源を切らず、使わないときはスリープや休止で運用しています。時々、スリープしたにも関わらず勝手に数秒後に復帰してスリープ状態に入らないことがある状況でした。使用しているPCのマザーボードはIntel i5-8400+ ASROCK製 H310M-ITX/acを使用しています。

スリープ状態に入らず、勝手に復帰する原因として多くは下記の原因が挙げられます。
・マウス、キーボードがスリープ解除可能デバイスになっている
・Windows Update、タスクスケジューラによる自動起動
・スリープ解除タイマーの許可が有効化されている

デバイスマネージャで各デバイスを確認するとスリープ解除可能デバイスのチェックは外れており、タスクスケジューラ等もイベント登録もない状況でした。また、電源オプションのスリープ解除タイマーは無効化されていました。

今回の原因はよくある原因ではなさそうなので少し調べてみました。


いつも通りスリープさせて、勝手にスリープから復帰する不具合を確認後、イベントビューアーのシステムを確認してみました。スリープ関連のイベントはPower-Troubleshooterとして登録されており、最新のイベントを確認すると原因が判明しました。

img2.jpg

High Definition Audio Controllerが原因と分かりました。

powercfg -requestsoverride DRIVER "デバイスドライバ名" SYSTEMのコマンドを使用して、指定のデバイスについてデバイス側でなく、電源管理の設定を優先にしました。

img1.jpg


上記のコマンド実行後にスリープ状態に安定して入るようになりました。Windowsのアップデートでデバイスドライバとの相性が出たようです。スリープに関係のないと思われがちなオーディオが原因でした。今度のアップデートでの改善に期待です。

追記:
最終的な原因はHigh Definition Audio Controllerの中でもHDMIディスプレイのHigh Definition Audio Controllerが原因と判明しました。デバイスマネージャの「サウンド、ビデオおよびゲームコントローラー」のインテルディスプレイ用オーディオのドライバを無効にするとスリープからの復帰がなくなりました。使用しているディスプレイのHDMIオーディオが悪さしていたようです。一度、ドライバを無効にしてもWindowsUpdate等で再度、有効になってしまうため、再発するようであれば、ドライバの無効を確認してください。
posted by Crescent at 00:00| Comment(0) | ナレッジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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