前回紹介したNode-RedからのI2Cデバイス制御する方法に続いて、応用例を紹介します。今回はGroveADCモジュールとUSB-I2C変換アダプタを使用してNode-Redを用いてAD変換をしてみました。
GroveADCモジュールはADC121C021を搭載しており、I2Cで簡単にAD変換することが可能です。初期化の際に連続変換モードに設定すれば、自動的に最新のAD変換値がレジスタに入るため、値を読み出すだけでAD変換値を得ることができます。今回はGroveADCモジュールには可変抵抗を接続して手動で値を変えられるようにしました。
また、Node-Redのdashboardパレットを追加すると簡単に可視化も可能です。今回は簡易的にグラフとして電圧値を出力するUIを作成してみました。実際にNode-Redで作成してフローは下記です。
作成したUIはこんな感じです。
クリアボタンでグラフをクリアできます。また、スタートストップの切り替えスイッチも作成してみました。
今回のサンプルフローもこちらに追加しています。
USB-I2C変換アダプタとNode-Redを用いて簡単にAD変換ができました。光センサや温度センサなどアナログで出力する様々なセンサを接続して取り込んでみてください。なお、USB-I2C変換アダプタはUSB電源からの給電で動作するため、USBポート(特にパッシブUSBハブ)によっては電源電圧が低く、4V~5V付近のアナログ値を得られない場合があります。その場合はPC直のUSBポートか、ACアダプタ付きのUSBハブ等を使用して電圧が得られるUSBポートを使用してください。