今回はロジックアナライザnanoDLAを紹介します。aitendoでも扱いがありますが、aliexpressで購入しました。8ch、24Mサンプリング、日本円で900円前後の簡易ロジックアナライザです。実際にインストールしてUSB信号(USB1.1)を解析してみました。
ソフトウェアはnanoDLA互換機となっており、こちらのサイトからPulseViewというソフトをダウンロード、インストールします。Windowsの他、Mac、Linuxにも対応しています。ドライバはZadigを用いて別途インストールします。
ZadigのインストールではOptionsからList All Devicesを選択することがポイントです。
リスト内のfx2lafwを選択してinstallドライバをクリックしてインストールします。
ドライバのインストールが完了した後、PulseViewを起動させます。
nanoDLAと接続するために赤枠のデバイスリストをクリックします。
fx2lafwを選択し、usbにチェック、scanをクリックするとデバイスが表示され、選択します。
デフォルトは1Mサンプル、20kHzのため、必要に応じて変更して、左上のRunボタンをクリックすると自動的に指定のサンプルを読み込みます。また、Configure Channelをクリックして必要な信号のみに選択することも可能です。
実際にUSB信号(USB1.1)を解析してみました。
拡大するとこんな感じです。
ロジックアナライザなので様々なプロトコルに対応しています。CAN、I2C、I2S、JTAG、SPI、UART等はもちろんのこと、この価格でSDやUSB(USB1.1のみ)、IR(赤外線通信)に対応しているのは驚きです。サンプリング周波数設定横の黄色と緑のアイコンをクリックすると対応プロトコルを選択できます。
プロトコル選択後にビュー側のプロトコルをクリックすると何の信号にプロトコルのどの信号が対応するか詳細を選択できます。
信号値だけでなく、Stack Decoderをクリックするとプロトコルに応じて処理内容を解析して補助情報を表示する機能もあります。
簡易的なロジックアナライザのため、電圧レベルが低レベル -0.5V~0.8V、高レベルは2V~5.25vで固定で絶縁等もされていませんが、非常に安価で容易に使用できるので1つあると非常に便利です。PCオシロスコープではチャンネル数が2chや4chと限定され、後から信号レベルを読み取る必要があります。一方、ロジックアナライザは最大8chでプロトコル解析して値が表示されるため、解析をより早くできます。Windowsの他、Mac、Linuxにも対応しているため、ロジックアナライザの入門としてnanoDLAはお勧めです。