今回はOSSや無料で利用可能なハーネス設計ソフトウェアについて紹介したいと思います。基板設計や回路設計の分野ではOSSや市販のソフトウェアが多く開発や販売がされています。一方でハーネス設計ソフトウェアとなるとニッチな市場のため、あまり種類が少ないのが現状です。
ちょっとしたハーネス設計であればエクセルやパワーポイント等のポンチ絵で何とかやりくりできると思いますが、ハーネスの種類が多い場合やピン数が多い場合、後々の設計資産として残す場合にはやはり専用のソフトウェアやツールを活用した方が長い目で見るとよいです。特に設計情報(オス/メス、AWG、難燃性、結線図、コネクタピンアサイン等)の漏れは後々大きな問題になりがちです。
ただ、ハーネス専門としている業者でもない限りは高価な費用を払ってまで専用のソフトウェアを導入するに至らず、導入したとしてもライセンス所有者しかファイルを編集できないとなると使い勝手が悪いです。それらを考慮してOSSやWeb上で設計可能なハーネス設計ソフトウェアについて紹介したいと思います。
・QElectroTech
インストール型のOSSでハーネスの他、制御盤等の設計に特化したソフトウェアです。
・Wirely
オンライン型のハーネス設計ソフトウェアです。
比較的に簡単にハーネス設計することが可能です。
見た目からWireViz+設計支援というイメージです。
・DrawIO
ハーネス設計ソフトウェアというよりもMicrosoft Visioのオンライン版というイメージです。
きれいにフローチャートといった図形を記述する場合に活用できそうです。
・WireViz
比較的理解しやすいyml形式で記述することで設計可能なハーネス設計ソフトウェアです。
接続図やBOM等を生成することが可能です。
クラウド等を使用せずにハーネス設計支援を実現するのであれば、QElectroTechかWireViz。
クラウドを活用してハーネス設計支援を実現するのであれば、Wirely。
という感じでしょうか。
トライアル期間がある有償ハーネス設計ソフトウェアを含めればさらに幾つかありますが、ツールを使いこなすノウハウも必要になってくるため、上記のようなツールが比較的導入の敷居が低く、使い勝手もそこまで難しくないため、活用しやすいと思いました。タイミングがあれば、個々のツールの使い方等にも別の機会で触れてみたいと思います。

