先日、5年ほど使用していたメインPCをH310M-ITX+i5-8400からRyzen 9 7945HX、MINISFORUM BD795i SE Mini-ITXに載せ替えてみました。PCケースはNZXT H210を使用しており、mini-ITXの背面ファンと干渉することは事前情報で分かっていました。仮実装で一旦は背面ファンを外して運用していたものの、放熱性に不安がありました。そこで取り付けを工夫することでファンの干渉を回避することができたため、今回はその干渉回避方法を紹介したいと思います。
デフォルトではファンのブラケットをヒートシンクに固定する際、GPU側か、M2SSD側の上下どちらかで固定する仕様です。ただし、どちらの場合であっても残念ながらmini-ITXの背面ファンと干渉します。
干渉の対策として、推奨できる取り付け方法ではありませんが、ファンブラケットを両側使用せずにパネル側の左ブラケットを右側に取り付けてメモリ側にファン位置をずらすことで干渉を回避しました。ファンの固定は標準の4か所から2か所になり、片持ち状態となってしまいますが、ファンはGPUほど重いものではないため、固定としては十分かと思いました。
メモリ側にファン位置をずらすデメリットとして、
・ファン固定が2か所となり片持ち状態
・CPU側のメモリアクセスが不便、アクセスのためにはブラケットを外す必要
・中心がずれることによる放熱性に影響?
等が挙げられますが、通常使用ではそれほど影響なく、背面ファンがないよりもメリットは大きいと思いました。
写真では分かりずらいですが、厚さ約20mmの背面ファンとCPUファンで隙間が約8mm程度あり、干渉せず取り付けすることができました。
また、ファンのコントロールはBIOS上の設定から行うことが可能ですが、設定のたびに立ち上げ直すのは非常に面倒です。専用ソフトウェアの代わりにFanControlが対応しているということが分かり、使ってみました。ファンの種類が自動的にリスト化され、個々に制御できることが分かりました。

