ルネサスのマイコン書き込みツールとして有名なものとしてE2エミュレータLiteがあります。一方でAliexpress等の中華サイトではEZ-CUBE3というエミュレータがルネサスマイコンの書き込みツールとして検索によく引っ掛かります。EZ-CUBE3は中国圏のみで販売されているようで日本では販売されていません。E2エミュレータLiteは以前、8千円程度で入手できましたが、昨今の円安や半導体不足の影響で1.1万円前後と価格が上がっているため、試しにEZ-CUBE3をAliexpressで購入して実験してみました。
| 名称 | 価格 | 対応MCU | 接続IF |
| E2エミュレータLite | 1.1万前後 | RX、RA、RL78、RISC-V | USB-miniB |
| EZ-CUBE3 | 0.5万前後 | RX、RA、RL78 | USB-TypeC |
付属品としてUSB Type-Cケーブル、14Pinリボンケーブルが付属しています。
E2エミュレータLiteとの差として、スイッチでターゲットマイコンや電圧を切り替える仕様になっています。また、スイッチ切替でUART機能も内蔵しているため、ちょっとしたデバッグ用途にも便利です。
14ピンコネクタはE2エミュレータLiteと同じですが、ピンアサインはEZ-CUBE3とE2エミュレータLiteで全く異なるため、互換性がありません。ケース後ろにピンアサインの説明が記載されているため、E2エミュレータLiteよりも迷わず、接続は簡単です。
基板構成としてはE2エミュレータLiteよりもかなり簡素で低価格なのも納得です。メインMCUとしてR5F52318ADFLを搭載しているようです。何よりもUSB Type-CでPCと接続可能なため、昨今の接続環境としては非常に便利です。
ソフトウェア的な互換性については、EZ-CUBE3もE2エミュレータLiteもRenesas Flash ProgrammerやCS+等からは同じくE2Liteとして認識されます。つまり、E2エミュレータLiteを使用しているユーザの場合、設定変更なしでそのままEZ-CUBE3を使用することが可能です。
なお、EZ-CUBE3以外に低価格なデバッガーとしてAE-RL78G11-STICKも同様にE2Liteとして認識されるようで、低価格なデバッガーとして利用できるようです。
E2エミュレータLite以外にEZ-CUBE3も日本で入手できるようなればよりユーザの裾野が広がるかと思いました。特に低価格かつUARTやType-C対応が教育用途や評価検証において非常に魅力的です。ただし、EZ-CUBE3は現時点では中国圏のユーザをターゲットにしているため、それ以外のユーザはサポート対象外です。上記情報についても今後の仕様変更によっては変更される可能性があります。あくまで現時点で確認した参考情報としてください。

