2026年04月04日

MINISFORUM BD795i SE BIOS Update

先日、MINISFORUM BD795i SEのBIOSで1.15がリリースされていたため、気軽な気持ちで1.12から1.15にアップデートしてみました。結論からすると運が悪く、Flash更新途中でWindowsがブルースクリーン(Win11では厳密にはブラックですが...)となってそのまま文鎮化してしまいました。以前、1.09から1.12へのアップデートはエラーなくできたため、気を抜いていました。

しっかり1.15にアップデートできているユーザはいるため、1.15のアップデートやツールに問題があったわけではなく、運が悪かったと考えるのがよいかと思います。MINISFORUM BD795i SEは他のボードと違って色々苦戦する点があったため、復帰までの手順を紹介したいと思います。本作業はメーカの保証外です。RMAが正規手順です。専門的知識を有する方が自己責任で行ってください。ただ、壊れているユーザもいるようでやはりBIOSアップデートは注意が必要です。


■MINISFORUM BD795i SEの注意点
・Dual BIOS等の保護機能なし(書き込み失敗で即文鎮化しやすい)
・ピンヘッダが出ていない、SPI Flash取り外し不可、ピン治具必須
・8x6サイズのWSOP8 でピンを当てづらい 
・放熱フィンとPCIx16スロットの間にSPI Flashがあるため、場所が狭くピン治具が届きにくい
※ピン治具によって届かない場合有
※写真右下が1番ピン

Flash.jpg

上記の注意点を知らず、バックアップ等の準備をせずにアップデートしてしまい、更に運が悪く、アップデート失敗。そのままBSD(ブルースクリーン)となって、電源を切るしかなく、文鎮化してしまいました。ファンが回るものの、CMOSクリアでもBIOSが起動しませんでした(LAN LEDが点滅しない)。単なる書き込み失敗だけであれば、再度、Batを実行し、書き込みすることで文鎮化を避けられます。しかし、今回はWindows自体がBSDで停止したため、再書き込みすることができませんでした。


MINISFORUM BD795i SEに搭載されているSPI FlashはW25Q256JW、1.8V版です。下記の手順でSPI Flashに書き込みを行い、復帰させました。

@SPI Flashツール(CH341A+1.8V変換+ASprogrammer)、ピン治具を準備
手持ちにあったCH341Aのツールを使用しました。W25Q256JWの電源は1.8Vで3.3Vではありません。1.8V変換アダプタが必須です。
今回、ピン治具は手持ちのSOIC8にスプリングピンを差し込み、スペーサを挟ませて8x6のWSON8に対応させました。無理に対応させると最悪、ショートさせて基板を破損させる可能性もあります。 8x6サイズのWSOP8対応のピン治具を事前に用意することを強く推奨します。

CH341A_1.8V.jpg

SOIC8_to_WSON8.jpg


AASprogrammerをダウンロードし、対応フラッシュを追加します。
chiplist.xmlをメモ帳等で開いて、Winbondの項目を探す
下記の赤線下くらいに下記1文を追記して保存する。

<W25Q256JW_1.8V id="EF6019" page="256" size="33554432"/>


spi_flash.jpg


BASprogrammerのRead IDボタンを押して、接続確認します
 対応フラッシュの追記と接続が正常であれば自動的にW25Q256JWが検出されます

C接続確認後、Read ICボタンで現状のSPI Flashデータを念のため読み込み、保存しました。
D1.15のDRFXI.BINファイルを開いて、書き込みします(PCの電源はOFF状態で、治具から1.8V電源を供給)
E電源を入れてPCを起動を確認(初回はメモリキャリブレーションがあるため、少し時間がかかる)

本来、やるべき手順は下記です。

■事前準備
・SPI Flashのバックアップ
・Primary card MAC (Address)、System UUID、Motherboard S/Nをメモ
・SPI Flashツール、ピン治具を準備
・Windows、Office等の再アクティベーションする場合の準備

■作業
・可能な限りWin環境でなく、UEFI環境でアップデート
※書き込み中にOS側のエラーを回避する

■事後
・WindowsやOfficeのアクティベーション状態を確認
・新しいBIOSをバックアップ


壊れたSPI Flashのデータと1.15をバイナリエディタで見比べると、途中からずれたアドレス位置にデータが入っており、アドレス指定コマンドの処理に異常があり、書き込みに失敗したようです。

また、SPI Flashのメモリを全削除して、1.15を書き込みした影響なのか、System UUID?が変わってしまい、Office2021のアクティベーションを再度、行う必要がありました。Windowsは問題なく、再アクティベーション不要でした。1.12でDMI base board manufacturerが "Meigao Innovation Technology (Shen zhen) Co., Ltd"に変わったことも少し影響しているかもしれません。

なお、Primary card MAC (Address)はマザーボード上のLANポートのシールと一致しており、SPI Flashのメモリ全削除の影響はなさそうでした。アップデート前のSystem UUID、Motherboard S/Nをメモしていなかったため、それがどう変わったかについては今となっては分かりません。復帰できたため、一安心ですが、事前準備が重要ということを改めて認識しました。改めてになりますが、本作業はメーカの保証外です。RMAが正規手順です。専門的知識を有する方が自己責任で行ってください。
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2025年12月06日

FirefoxでWebSerial & Web BLE API

26年5月、Firefox151から下記のアドオン不要でWeb Seial APIに対応しました。
詳しくは下記のリンクを参照してください。


今回はFirefoxのアドオンを利用して、Web Seial APIやWeb BLE APIをFirefoxで対応させる方法について紹介したいと思います。Web Serial APIWeb BLE APIはブラウザのAPIでWebサイトのJavaScriptを使用してPCのシリアルポートやBLEにアクセスできる機能です。このAPIを使用すると新しくソフトやツールをインストールしなくとも、ブラウザからあるサイトにアクセスだけでPCのシリアルポートやBLEを介してコマンドを送ったり、受信したりすることが簡単に実現できます。既にこのAPIを使用していくつかツールをこちらで公開しています。

標準でWeb Seial APIやWeb BLE APIに対応したブラウザはEdgeもしくはChromeのみ対応となっています。Firefoxはアドオンを入れることで対応できるようなので実際に試してみました。

両方とも初回起動時はアドオンインストールだけでは起動せず、別途、中継するためのソフトウェアをインストールする必要があります。
初回接続時に追加でインストールするように案内が出るため、それに従ってインストールします。




Webserial.jpg




Webble.jpg


アドオン追加と初回のみ中継するためのソフトウェアをインストールする必要があるため、手間を要しますが、それ以降はEdgeやChrome同等の使い勝手でスムーズにデバイス接続できることを確認しました。今回はFirefoxでWeb Seial APIやWeb BLE APIを活用したいという場合にアドオン追加で対応する方法について紹介しました。他にも組み込み系に便利なアドオンについて紹介したいと思います。

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2025年11月01日

MINISFORUM BD795i SE M.2 Key E Slot活用検討

先日はMINISFORUM BD795i SE Mini-ITXファン干渉回避方法を紹介しましたが、今回はSlotM.2 2230 Key E Slotの活用方法について実験してみた内容を紹介したいと思います。

MINISFORUM BD795i SEにはWiFiカード接続用に空きスロットが1つあります。有線LANを現状、使用しているため、WiFiカード以外の拡張カードが使えるか、仮組してテストしてみました。

速度はUSB2.0ですが、普通に使用できることが分かりました。USBメモリ等で動作確認できました。

USB.jpeg

SATAコネクタとマザーボード上のコネクタが干渉するため、延長ケーブルで延長する必要があります。また、ドライブを駆動させるための電源は供給されないため、別途、電源から延長する必要があります。SATAコネクタの0番ポートに接続することでドライブを認識しました。ただし、今回の環境によるものなのか、1番ポートだけに接続した場合は読込が非常に遅く、正常に動作しませんでした。2つSATAドライブを持ち合わせていなかったため、詳細な確認はできませんでしたが、1つのドライブを使用する際は0番ポートに接続する必要がある?ようです。


SATA.jpeg


今回試したUSBカードやSATAカードでいずれも動作確認ができました。ただし、いずれの場合でも標準のWiFiカード用の固定具がそのまま使用できないため、カード自体の固定方法が難しく、固定方法に工夫が必要です。MINISFORUM BD795i SE Mini-ITXはSATA等が搭載されておらず、USBポートもそこまで多くないため、WiFiカード用の空きスロットを活用して拡張する選択肢はありだと思いました。
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2025年09月06日

MINISFORUM BD795i SE Mini-ITXファン干渉回避方法

先日、5年ほど使用していたメインPCをH310M-ITX+i5-8400からRyzen 9 7945HX、MINISFORUM BD795i SE Mini-ITXに載せ替えてみました。PCケースはNZXT H210を使用しており、mini-ITXの背面ファンと干渉することは事前情報で分かっていました。仮実装で一旦は背面ファンを外して運用していたものの、放熱性に不安がありました。そこで取り付けを工夫することでファンの干渉を回避することができたため、今回はその干渉回避方法を紹介したいと思います。

デフォルトではファンのブラケットをヒートシンクに固定する際、GPU側か、M2SSD側の上下どちらかで固定する仕様です。ただし、どちらの場合であっても残念ながらmini-ITXの背面ファンと干渉します。

干渉の対策として、推奨できる取り付け方法ではありませんが、ファンブラケットを両側使用せずにパネル側の左ブラケットを右側に取り付けてメモリ側にファン位置をずらすことで干渉を回避しました。ファンの固定は標準の4か所から2か所になり、片持ち状態となってしまいますが、ファンはGPUほど重いものではないため、固定としては十分かと思いました。

Bracket.jpeg


メモリ側にファン位置をずらすデメリットとして、
・ファン固定が2か所となり片持ち状態
・CPU側のメモリアクセスが不便、アクセスのためにはブラケットを外す必要
・中心がずれることによる放熱性に影響?
等が挙げられますが、通常使用ではそれほど影響なく、背面ファンがないよりもメリットは大きいと思いました。


SetImage.jpeg

写真では分かりずらいですが、厚さ約20mmの背面ファンとCPUファンで隙間が約8mm程度あり、干渉せず取り付けすることができました。


また、ファンのコントロールはBIOS上の設定から行うことが可能ですが、設定のたびに立ち上げ直すのは非常に面倒です。専用ソフトウェアの代わりにFanControlが対応しているということが分かり、使ってみました。ファンの種類が自動的にリスト化され、個々に制御できることが分かりました。
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2024年12月07日

StepからSVG/PNG/3DPDF変換

以前に3DデータのStepファイルを2Dに落とし込む際にFreeCADを使ってベクトルデータのままSVGファイルに変換する方法について紹介しました。複数の投影面で出力したい場合や変換したいファイルが多い場合はなかなか手間を要します。そこで新しいプロジェクトとして、Step2Svg.comのオンラインサービスを開始しましたので、こちらで紹介したいと思います。本サイトでStepファイルをオンラインで変換することで3DCADソフトウェアがインストールされていない環境でも共有や活用しやすい形式に変換することができます。

ConversionImage.png

Step2Svg.comでは3DデータのStepファイルを2Dデータもしくは3DPDF形式に変換することが可能です。2DデータはSVGやDXF、PNG形式に対応しています。3Dデータを6面にそれぞれ投影したデータとして6ファイルをダウンロードすることが可能です。なお、現時点ではサーバの制約上、Stepファイルの最大ファイルサイズは30MBに制限しています。

例えば下記のような3DCADソフトウェアがない場合にStep2Svg.comが便利です。
・他のユーザへ3Dデータを共有したい
・3DCADソフトウェアを使用せずに3Dデータを2Dデータの平面図に展開したい
・Stepファイルの中身を確認したい


例えば下記のように3DCADソフトウェアがある場合でもStep2Svg.comを活用することで更に便利になります。
・3DPDFを生成したい
・3Dデータを平面のベクタデータに変換したい


費用は1回の変換で100円です。信用支払い形式をとっているため、変換の際のユーザ登録不要、お試し変換自体は無料です。ただし、変換後のデータを削除せず、何かしらの目的をもって使用される場合はその変換に対してのみ、変換後に費用をお支払いください。
無料です。BuyMeACoffeeによるご支援は歓迎です。

Stepファイルからイメージ図をベクターで作成する場合はSVGやPNGの変換が便利です。

3DPDF変換は3DCADデータがない環境で3Dデータを確認する際にAdobe Acrobat等のPDF Readerで確認することが可能なため便利です。なお、3DPDF変換形式をPDF Readerで開く際は通常、3Dコンテンツが無効となっているため、警告が出て表示されません。「オプション」から「今回のみこの文書を信頼する」をクリックすることで3DPDFデータを確認することが可能です。

3DPDF_Warning.png


3DPDF_Image.png

PDF Readerで3DPDFデータを立体で確認することが可能です。マウス操作で様々な向きや背景色を変更することが可能です。


現状はSVGやDXF、PNG、3DPDF形式に対応していますが、今後、要望に応じて変換形式やオプション等を増やしていきたいと思います。
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